株式会社は、「非公開会社」と「公開会社」に分類されます。
「非公開会社」とは、外部資本を広く募集せず、株式譲渡制限規定を設けて株式の
譲渡を制限する閉鎖的な会社です。日本の中小会社のほとんどが非公開会社にあたります。
「公開会社」とは、外部から広く資本を募集し、原則的に株式譲渡を自由とする開かれた会社です。株式を上場しているような大企業が公開会社にあたります。

合同会社とは、アメリカのＬＬＣ（Limited Liability Company）をモデルに創設された形態の会社です。株式会社同様、会社債権者に対し自分の引き受けた出資額を限度に責任を負う有限責任社員のみで構成されますが、社員間の人的なつながりを重視しており、所有と経営が分化することなく、原則として社員の一致により業務執行・内部自治が図られます。

【どんな事業が適しているか？】

　主として共同事業での活用が考えられます。

高度サービス産業における専門人材の集合体・ジョイントベンチャー・中小企業の連携・産学連携等。

合名会社とは、会社債権者に対し直接連帯して責任を負う無限責任社員のみで構成される会社です。社員間の人的な信頼関係により成り立ち、社員全員がいわば社長のような地位で経営に参加するなど、個人企業の集まりのような会社です。

最近では昔からの酒造会社等にみられる程度です。

合資会社とは、会社債権者に対し直接連帯して責任を負う無限責任社員と、自分の引き受けた出資額を限度に責任を負う有限責任社員が集まって構成される会社です。合名会社同様、社員間の人的信頼関係に基づく会社で、最近はあまりみられなくなりました。

ＬＬＰ（有限責任事業組合）とは、英国のＬＬＰ（Limited Liability Partnership）をモデルに創設された形態の組合（法人ではありません）で、法人の特徴ともいえる構成員の有限責任と民法組合の特徴である内部自治の柔軟性を兼ね揃えた組織です。また、組合自体には課税されず、組合員に直接課税される「構成員課税」が認められています。合同会社と同様に、共同事業に有効と考えられています。

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